好ましからざる人物

この国

FBにこんな記事が流れてきた。 以下引用


「国立大から文系消える? -- 文科相 改革案を通達」

… 9月2日付の東京新聞より。

「文部科学省は先月、同省の審議会『国立大学法人評価委員会』」の議論を受け、国立大学の組織改革案として「教員養成系、人文社会科学系の廃止や転換」を各大学に通達した」という。

現在でも、国公立私立を問わず、文学、哲学、芸術、第2外国語など、直接金儲けにつながらない各部学科が次々と抹消されている。下村文科相による通達は、この動きを加速するものである。

これは、明治に学制が始まって以来のもっとも愚劣な決定であり、文学も哲学も芸術もない国など、世界のどの国が尊敬するというのだ?

知性も教養もない安倍政権の愚物どもは、直近の利害損得にしか目が行かず、「国家百年の計」が図れない。

下村博文文科相は、日本の半分の人口しかなく、日本よりもはるかに経済力が劣るフランスがどうして国際社会のなかで一目置かれる存在なのか考えてみるといい。

これは、「改革」でも何でもなく日本からものを考える能力ある人間をなくしてしまう愚策のなかの愚策である。

フランスのド・ゴール大統領は、アルジェリア独立運動たけなわのときそれを支持し、保守派を繰り返し批判する哲学者サルトルを、在校軍人会が「サルトルを銃殺にせよ!」と激昂したとき、「ヴォルテールは必要だ」と述べ、サルトルのような批判的知性こそフランスに必要なのだと軍人たちをたしなめたという。

政府に楯突くサルトルを擁護したド・ゴール大統領の大器量はどうだ!このようなスケールの大きな政治家がいてこそ、国は発展するのである。

政府批判のデモを規制しようとするわが国の政治家たち、批判的知性の揺籃地である大学を骨抜きにしようとする安倍政権の政治屋たちの何とちっぽけなことよ!



情けなくて泣けてきた。 なんてこの国は、こんなにバカなんだろう。 もうちょっとまともな政治家はおらんのかしら? そして、結局ここに戻ってくる。 この国の政治家を選んだのは、我々国民なんだと。
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くもり

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