好ましからざる人物

バリアフリーと云うこと

昨夜、ラジオを聞いていたらバリアフリーについて語っている番組があった。 ボクにはちょっと衝撃的だったので、覚えてる範囲で書いてみる。 川内美彦氏(東洋大学の教授らしい)がゲストでバリアフリーの現状とか東京オリンピック・パラリンピックに向けての今後とかについて語っていた。 川内氏は、車椅子で生活しているらしい。

例えば、健常者が家を出て電車に乗りこの番組のスタジオに来た。 それは普通のことだと。 同様に、彼も車椅子を漕いで駅に向かいエレベーターに乗ってホームに行き電車に乗り、目的の駅で下りてスタジオに来たと。 まあ、これがバリアフリーだと。 つまり何かをするときに、支障なくできるのがバリアフリーだと云っていた。

日本は情緒的で駅にエスカレーターを付ければお客様に優しい駅だとか宣伝するけど、別に優しい訳ではない。 普通の客が階段やエスカレーターなどでホームに行き電車に乗ることが別に優しいことじゃなくて普通のことのように、彼がエレベーターに乗ってホームに行って電車に乗るのも普通のことだから。

云われてみれば、その通りで段差をなくすことが必要なのではなく(いや、勿論必要ですよ)健常者だろうが車椅子利用者だろうが、目的を達成出来るように環境を整えることがバリアフリーなんだと云うことだ。 なるほどねえ、そう云う発想は無かったので驚いた次第。

話しは変わって、パラリンピック。 IOC?とかそんなような機関が定めた指針?によると、例えばサッカーのゴールシーンとかで観客が興奮して立ち上がるような場面においてさえ、車椅子利用者にもそのシーンが見られるよう配慮しないといけないと規定されているそうだ。

ところが日本の法律では、観客席に行くまでのスロープの幅とか諸々の仕様は決められているけど、観客席のことは規定されてないらしい。 この話しも、如何にも日本らしいなと思った。 そんな訳で関係者各位には頑張ってもらわないとね。

まあ、それはそれとしてボク的には、今更、日本でオリンピック(パラリンピック含)なんか開く必要は無いと思ってるけどね。
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はれ

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